折れたマフラーをアルミテープ、パテ、バンドで完璧に修理する方法

こんにちは、アリスです。

車のマフラーは自分で直すことができます。自分で修理すれば修理にかかる費用は部品代だけなので、格安で修理ができます。

もし、折れたマフラーであれば、通常修理はできません。交換するのが一般的ですが、中古のマフラーに交換するにしても、最低2万円~3万円はかかります。

今回の記事を読んでいただければ、折れたマフラーを直すことができるようになります。

 

本記事では、マフラーが折れてしまった経緯や、その直し方について具体的に書きたいと思います。

かなり長文になりますが、最初から読んでいただけると、最後にはマフラーの修理が、こんなに簡単にできるんだと驚かれると思います。

 

ところで、私の車のマフラーはいきなり折れたわけではなく、当初は小さい穴でした。しかし、業者さんに一時しのぎの修理しかしてもらえなかったことが原因で、穴は大きくなり、最終的にマフラーは折れてしまいました。

 

今回のことで、勉強になったのは、車業者であっても、最低限の修理しかしてくれないということです。直してもらったので、もう大丈夫だと勘違いしてしまったのですが、補強などもせずに、パテを塗って終わりという修理でした。そのため、しばらくしたらパテがとれて、また問題が起きました。

 

私自身は、車について素人ですが、折れたマフラーも綺麗に直すことができました。三重の補強を行い、とても頑丈に仕上がりました。

溶接機械などもっていませんので、高熱耐性のパテと、アルミテープと、マフラー耐熱バンドだけで直しました。全て、ホームセンターの車用品コーナーで購入できるものですが、これらを使えば車業者よりもちゃんとした修理ができます。

 

部品は、ホームセンターで購入し、合計3500円ぐらいでした。ネットで購入すれば3000円以下で修理できると思います。

それでは、順を追って説明していきたいと思います。

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車のマフラーに穴があいた理由

私が乗っている自動車(ダイハツムーブ)ですが、数年前に田んぼに落ちたことが原因で、100円玉くらいの穴があいてしまいました。

穴が開くと、サイレンサー(消音効果のあるパーツ)の効果がなくなってしまい、穴から音が漏れて、マフラーの音が異様に大きく聞こえます。ブォーンブォーンと、まるでヤンキー車のような音になります。

 

当初は小さな穴だったためか、そこまで大きな音ではなかったため、異音に気づきませんでした。ある時、友達に指摘されて初めて気づきました。乗車していると、意外と音に気付きません。

気づいたのがちょうど車検が迫っていた時で、一緒に直してらおうと考えていました。

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車検でのマフラー修理

サンタクロースの帽子のキャラで有名なコバックさんで、車検を依頼しました。その際に、マフラーのことを伝えて、見てもらいました。

すると、「マフラーが劣化していて溶接はできない。マフラーを交換しないといけない」と言われました。さらに値段を聞くと、4万円以上することがわかりました。

 

「なんとか修理できませんか??」と藁をもつかむ思いで、頼みました。

すると、「パテ(粘土)で穴を埋めれば、とりあえず車検は通すことはできる。ただ2~3カ月もすると、とれてしまうので、一時しのぎになりますがよいですか?」と言われました。

この時は知識もお金もなく、とにかく車検を通すということが優先だったので、パテで直してもらうことにしました。

 

修理後、車の音は確かに小さくなっていました。修理費は4000円程度だった記憶があります。直った!万歳と思って意気揚々で帰宅しましたが、今思えば、パテの修理で4000円は高すぎでした。

その後半年ほどして、また音が大きくなりだしました。業者さんのいう2~3か月よりは長かったですが、結局また修理が必要になったわけです。

 

今ならハッキリ言えますが、ちゃんと直せば半年ほどでパテがとれるなんてことはありえません。もし、この最初の時点でちゃんと直してくれていれば、マフラーが折れるなんてことは起きなかったはずです。

 

確かに普通にパテで穴をふさぐだけでは半年もたたないうちに容易にとれます。パテは粘土なので、雨の日にタイヤから跳ね返った水を継続的に受けたり、マフラーの振動などでポロっととれてしまうのです。

大事なのは補強です。パテで穴を塞いだ後、そのパテが外れないように、マフラー耐熱バンドなどで覆ってあげる必要があります。

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車のマフラーの穴をパテを使って修理

パテが外れたためマフラーを、直さないといけなくなったのですが、当初何の知識がなかった私は、パテで穴をふさぐぐらいなら、自分でもできるんじゃないか?

と思って自分で修理することにしました。

 

そこで、事前にネットで情報を調べたものの、パテを塗るだけとか、アルミテープをはるだけというものが多かったです。

 

今だからわかりますが、補強しなければ、すぐにパテがとれたり、また同じ場所に穴があくと思います。

実際に自分で修理をして、知識が増えたからこそ言えることですが、当時は知識は何もなかったので補強が必要とは思いもしませんでした。

 

その時に自分で行った修理では、パテとアルミテープを買って、アルミテープを乾いたパテの上から巻き付けて補強したのですが、その1年後にまたマフラーの同じ場所に開いたようで、音が大きくなりました。

そのため、再度パテとアルミテープを購入し、3回目の修理を行い、直しました。結局2年間の間に3回も直すことになってしまいました。

1回目は車業者さん、2回目、3回目は自分で直したということになります。3回直しましたが、車検は問題なく通すことができました。

 

ちなみに、車検はコバックでするのをやめてユーザ車検に切り替えました。マフラーをパテとアルミテープで修理している車でも問題なく通りますので、安心してください。

ユーザ車検の方法は下記の記事に詳しく書きました。素人でも、簡単にできますのでお勧めです。

ユーザ車検で最安価格で車検を通す!車検の手順とチェック項目を解説!
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ついにマフラーが折れる

車検も無事通り安心していたのですが、その2か月後のある朝、車のエンジン音がまた大きくなりました。

しかも、これまで聞いたこともないくらいの大きな音でした。アクセルを踏み込んだ時に、ブゥオーンと爆音が響きわたります。暴走族というよりも、明らかに車壊れていませんか?というような音でした。

また、パテがとれたのか・・・と思って、マフラーを確認すると、なんとマフラーが折れていました。下記がその時の写真です。

巻き付けていたアルミテープが外れ、マフラーが完全に折れています。

助かったのは、折れたマフラーが、地面に接触していなかったことです。もし、地面に接触するなどして、マフラーが落ちていたら、さすがに直せなかったと思います。

 

折れたところを見ていただくとわかりますが、真っ黒になっているのがわかります。マフラーを通る排気ガスはとても高温なので、穴が開いたりして排気ガスが漏れると、そこから徐々に焦げていき、金属がボロボロになり穴が大きくなってしまうのです。

 

わずかなすき間などから排気ガスが漏れたことや、穴が開いた状態で何日も運転を続けていたことなとが原因で、穴の周囲が焦げてしまい、マフラーが折れてしまったのだと思います。

折れたマフラーを直すための部品

折れたマフラーを見て、「これはもうだめだ」と諦めていました。さすがに折れてしまったら、もうどうしようもないと思うのが普通の思考だと思います。

 

とりあえず折れた状態だと、音がひどすぎるので、応急処置だけでもしておこうと、ホームセンターにパテなどの部品を買いに行きました。

そこで、下記のマフラー耐熱バンドを見て、ひょっとして完全に直せるんじゃないかと思い、購入しました。

他に買ったのは、パテと、アルミテープです。二つとも、耐熱温度が最も高いものを購入してください。パテであれば、99工房の1000℃になります。

パテは二つ購入してください。一つでは量が足りません。

アルミテープは、99工房の耐熱温度が310℃のものになります。アルミテープはパテのように1000℃の高熱に耐えられるものはありません。

アルミテープも二つ購入します。

 

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折れたマフラーをアルミテープ、パテ、バンドで完璧に修理する方法

事前に、折れた箇所をきれいにしておきます。

私の場合、以前に直したときのアルミテープがマフラーにくっついていたので、はがしました。

 

また、作業がしやすいように、ジャッキで車の下に潜り込めるスペースを作りましょう。

 

このときに使用するジャッキですが、車についている簡易的なジャッキは使用しないでください。外れて頭上に車が落ちてくると、冗談ではなく大けがもしくは最悪死亡する場合があります。

 

私は下記のようなでかいジャッキをもっているため、これを使って作業しました。

 

もし、簡易的なジャッキしかない場合は、ジャッキを使わずに、車の下にもぐって作業してください。あるいは、縁石などにのりあげて、スペースを作っても構いません。安定していれば大丈夫です。

 

また、可能であれば、二人で作業したほうが良いです。もう一人の人に折れたマフラーのつなぎ目を合わせてもらい、つなぎ目にパテを塗って折れたマフラーをくっつけます。

パテを塗った後は1日放置して乾かします。

 

次に、パテの上からになりますが、マフラーの折れた部分のつなぎ目をアルミテープでぐるぐる巻きにして補強します。

そして、アルミテープの上から、パテを塗ってアルミテープを完全にパテで覆います。パテを塗った後は、2~3時間ぐらいは乾かしてください。

 

パテが乾いた後、二つ目のアルミテープをパテの上からぐるぐる巻きにして補強します。

私の場合ですが、折れたマフラーにくっついていたアルミテープを再利用しました。

がちがちに固まっていたので補強材料として使えたからです。

 

アルミテープで補強した後、残っているパテを、アルミテープとパテの隙間に塗りたくってください。

本当はパテでアルミテープを、もう一度覆えるといいのですが、そうなるとパテを更にもう一つ購入しないと量が足りません。そこまでは不要かと思います。

 

以上の修理をした後のマフラーを下から見た写真が下記です。

アルミテープを2回巻き付けていることもあり、折れた個所がだいぶ太くなっていますが、気にする必要はありません。

頑丈になっている証拠です。

 

横から見るとこんな感じです。折れたマフラーがつながっています。

 

最後に、マフラー耐熱バンドを付けて、仕上げを行います。

マフラー耐熱バンドを付けるときに、最初かなり苦労しました。先ほども話しましたが、折れた個所が太くなったため、バンドがしまらなかったからです。

 

では、どうやってうまいことバンドをしめたかと言いますと、まずバンドをマフラーの折れた個所ではないところ(細いところ)で、一番ゆるい状態でしめてしまいます。その後、バンドを折れた個所に移動させてしめました。

 

バンドをきつくしめれば、完了です。もし残っているパテがあれば、バンドの上から残り全部ぬりたくってください。

水が入らないように、バンドとパテののすき間を中心にパテを塗るとよいと思います。

下記が修理完了後の写真になります。

 

ド素人の私でも、折れたマフラーをこんなに綺麗に直すことができました。そして、とても頑丈です。アルミテープを2回も巻き付けて、バンドもつけているので、パテに水が浸透して、もろくなって外れるということも、まず起こらないといえるでしょう。

 

修理してから半年がたちますが、全く問題が起きていません。梅雨の時期も全く問題なく、過ぎました。

折れたマフラーを溶接なしで、パテとアルミテープと耐熱バンドだけで直して車に乗っているのは、日本全国を探しても、なかなか珍しいのではないかと思います。

 

もし、修理で中古のマフラーに交換していれば、交換の工賃を含めて、安いところを探してたとしても2~3万円ぐらいはかかると思います。車種にもよりますが、新品のマフラーなら10万円を超えることもあります。

それが、パテとアルミと耐熱バンドで3500円という格安料金で直りました。

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アリスと奇妙な仲間たち
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