アリスです。
意外と知られていないのが、スマホ使用中は口臭が強くなりやすいということです。せっかくのイケメンや美人も口を開けた途端、モァ~と口臭がしたら100年の恋も興ざめというものでしょう。
なぜ口臭が強くなりやすいのか
スマホを見ている時のややうつむいた姿勢は、舌下腺、顎下線という唾液を出す部分を圧迫します。
また画面を凝視しているため、交感神経が優位になっています。だれとも話をせず、顎を動かさないので唾液腺が刺激されないのです。
これらによって唾液が出にくくなり、口臭発生菌の嫌気性細菌が増えてしまうのです。
唾液の役割
唾液の役割には以下のものがあります。
・清浄作用として食べ物のカスや細菌を洗い流す
・抗菌作用としてリゾチーム、ベルオキシダーデ、ラクトフェリンが病原微生物に抵抗する
・食事によって酸性化した口の中を中性にもどす
・咀嚼や飲み込みの補助作用をする
・口の中を湿らせ発音をスムーズにする
・食べ物を溶解し、舌で味覚を感じさせる
・歯にカルシウムやリンなどのミネラルを補給する
唾液を出す方法
口臭を予防するには、唾液の分泌を促すことが重要です。
では、どうすれば唾液を出すことができるのでしょう。
簡単にできて効果のあるものをお伝えします。
カチカチ体操
上の歯と下の歯をカチカチと噛み合わせ、顎を30回ほど動かします。
舌の体操
舌をペロッと出す。引っ込める。出す。これを数回繰り返します。
次に舌を出し上唇から鼻の下までなめる。唇の右側、舌唇から顎までなめるようにする。唇の左側と順番に数回行う。
水を飲む
唾液は一日に1000mlから1500mlも分泌されていますので、水分摂取は大事です。
コーヒーやウーロン茶、緑茶は利尿作用があるので逆効果です。
またジュースや牛乳などは口の中を酸性化し口臭が発生しやすくなります。
水を飲むのが一番よいです。タイミングは朝の歯磨き後、口の中が乾燥しやすい食間の空腹時、就前時などです。コップ1杯程度で十分です。
昆布菓子を口に含む
昆布は溶けにくくアルカリ性であり、アルギン酸や葉緑素が含まれており、細菌が増えないようにします。
口に含み、噛まないようにして転がして唾液で溶かすようにします。
ガムを噛む
キシリトールの入りのシュガーレスガムを噛みます。適当に噛んだら、丸めて舌の上でコロコロ転がしましょう。
発生練習
声を出すことで、舌と頬の筋肉が動き唾液腺が刺激されます。
発声法はパタカラ体操(パタカラ、パタカラを繰り返す)でも、アイウエオや早口などお気に入りのものを10回ほど繰り返します。
よく噛んで食べる
生活が忙しいと食事にかける時間が短くなりがちです。繊維の多い野菜なども積極的に摂ってよく噛んで、せめて30分は食事にかけてほしいです。
趣味、運動など好きなことをやる
唾液の分泌は、自律神経によってコントロールされていて、リラックスした状態にはサラサラした唾液が、緊張したり興奮した状態にはネバネバ唾液が分泌されます。
楽しく食事をしたり、明るくふるまって体を動かしたり、深呼吸をしたりしてリラックス状態を作ると、副交感神経が刺激されてサラサラ唾液が出るようになります。
唾液腺マッサージ
耳下腺マッサージ:耳たぶの前方を指で優しくマッサージします。
顎下線マッサージ:顎の下の柔らかい部分を指で押します。
舌下腺マッサージ:顎の先のとがった部分を手をグーにして軽く押す。または指で押します。
それぞれ5~10回行います。食前がおすすめです。
唾液を出すツボを押す
足裏を丸めた時にできる「人」のくぼんだ部分が湧泉です。
万能のツボと呼ばれる湧泉を手の親指で強く押し込んで下さい。
3~5秒押したら、3~5秒引く。これをツボが温かいと感じるまで繰り返します。
おわりに
自分では意外と気づかない口臭。今回は唾液を中心にお伝えしました。
スマホやタブレット、パソコンなどを使用する時間が長い方は、ご自分がやりやすい方法をぜひ試してみてください。