アリスです。
今回は、全国手話検定試験(通称:手話検定)5級についてお話したいと思います。
全国手話検定試験とは、手話でのコミュニケーション能力が、どれくらいあるのかを知るための試験です。レベルは5級、4級、3級、2級、準1級、1級とあり、学習期間や単語数などで変わってきます。
手話検定の5級は読み取り試験と表現・会話の試験になります。
挨拶や自己紹介を手話で会話したり、誕生日や住所、仕事などを手話で会話ができるか問うレベルの試験です。
私は5級を受けて、合格しました。そこで、今回5級の試験内容、特にマークシートと面接について説明したいと思います。
全国手話検定試験5級の難易度と勉強時間
手話検定は5級からですので、最も難易度は低いです。5級の一般的な学習期間は約6か月くらいで、単語数は200〜300と言われています。
しかし、私は試験の4、5日前から勉強を始め、繰り返しテキストを見ながら声を出して手話を覚えて受かりました。
試験前の勉強といっても、仕事、家事、子育てもしていますので、1日の勉強時間は2~3時間が限界でした。それでも十分受かりますので安心してください。(ちなみに、私は高卒)
ただし、私は5ヶ月間、毎週1回の受講(90分)をしていましたので、全くのゼロから勉強を始めたわけではありません。
勉強時間で計算すれば、講義が月6時間ですので、5ヶ月で約30時間ぐらいです。(子供の風邪の世話などで、講義も毎週必ず出席できていません。)
講義を受けていたとはいえ特に復習もしていなかったので、実質、試験前の12時間ぐらいの勉強で受かったことになります。勉強と思わずに、楽しみながら手話を覚えることが大切です!
練習では、自己紹介、家族構成、趣味や特技などを聞かれた時の手話を何度も練習しました。試験本番でも、全く同じ内容ですので繰り返し練習しましょう。
手話検定5級のマークシート試験の内容
試験内容は、マークシートと面接があります。まずはマークシートから説明します。
単語の読み取り
読み取り試験はマークシートで、映像を見て4択から1つ選ぶ形です。映像は1つの単語を3回ゆっくりと流してくれますので、その間にマークシートに記入します。
短文の手話
単語が終わると、次は短文の手話を見て、これも4択から1つ選びます。
手話検定5級の面接内容
面接は、1人ずつ実施されます。面接室に入るとテーブルに会話のテーマが書いてあります。
面接官から、受験番号と名前を手話でしてくださいと言われるので、受験番号と名前を手話で伝えます。
その際、『今日は宜しくお願いします』と手話で一言するとよいです!
テーマに貼ってある、そのテーマに沿って2分間手話で伝えます。しばらく時間を与えられますので、その間に伝える内容を考えてください。
私に与えられたテーマは『趣味や特技、自分や家族の事で話してみましょう』でした。
面接官から手話で質問される
「趣味は食べる事です。和菓子が1番好きですが、お菓子は全部好きです!」と手話で伝えました。
すると、面接官から「月にどれくらい和菓子食べますか?」と質問されたり、「いくら位、和菓子にお金を使いますか?」と数字で答える質問がありました。
面接官からの質問に答えられない場合があるかもしれませんが、焦らないようにしましょう。
落ち着くことが大切です。間違っても構いません。
答えられない場合は、最悪ボディランゲージでもよいので、伝えてみてください。とにかく、答えようとすることが大切です。
その後は、面接官より家族構成を聞かれて答えました。家族を紹介する際に、一言入れてもよいかもしれません。例えば子供は2歳の男の子で、とてもわんぱくです。といった具合にです。
後から、一緒に5級の試験を受けた手話仲間に聞くと、趣味をドライブと言ったら「何処に行ったか?」や「美味しい食べ物は何?」など聞かれたみたいです。
面接が終わると試験は終了です。
試験後の感想とまとめ
一緒に5級の試験を受けに行った手話仲間は、全員面接が1番緊張したみたいで、中々手話が出てこなかったり焦ったりしたみたいです。答えられないところもあると思いますが、面接では、一生懸命に伝えようとする事がとても大事です。
終わってしまえば、5級は簡単だったなぁ〜と思いました。すごく楽しく試験を受けることができました。5ヶ月間で週1回の講座で、家に帰ってから復習なども特にませんでしたが、受かりました。
面接の練習をする際に、大切なのは数字です。
様々な会話で数字が出てくるので、数字の手話は必ず覚えてください。特に誕生日や住所などは数字を使う手話が多いので、数字はしっかり覚えてください。
5級が受かったら、次は4級の試験にチャレンジです。