タイの洞窟の遭難事故から学べること。日本人が忘れかけている寛容な心を持った社会

こんにちは、アリスです。

2018年7月の始め、サッカーチームの子供たちとコーチがタイで洞窟に閉じ込められたニュースが世界を駆け巡りました。

救出までに数ヶ月を要すると言われていたものが英知を集めて早期の救出が実現したのは記憶に新しいことでしょう。

彼らが閉じ込められたのは鍾乳洞で、外から見ると鍾乳洞の外側は女性が横たわっているように見える山なので、地元の話にまつわる女性の怨念か!?ともまことしやかに言われたようです。

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全員救出の裏で亡くなった人

奇跡的に全員が救出されたものの、救出までにタイ海軍特殊部隊員ダイバーが酸素ボンベを洞窟内に設置する作業中、自分の酸素ボンベが空になってしまい亡くなってしまいました。

今回の遭難では、先ほど述べた「女性の怨念」にまつわり、「あまり近づかないように」とされていた鍾乳洞に、サッカーチームのメンバーの誕生日を鍾乳洞の中でハッピーバースデーを歌おうと入ったようでした。

しかし、雨期の豪雨に見舞われて、洞窟に大量の水が流入したのです。

少年たちは、鍾乳洞の小高い場所に避難を余儀なくされており、もう少し水が流入しておれば全員が溺れてしまうという危機的な状況だったそうです。

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もし日本で遭難事故が起きていたら非難の嵐

今回の遭難について日本で起こったらどうだったでしょうか?

「無謀で無茶な事をやってけしからん!」と言う声が上がり、マスコミやネット民がこぞって非難、責任者や少年達叩きの報道をしていたと想像されます。

何せ今の日本には人を非難するネタで溜飲を下げる風潮があるからです。

片やタイの世論は引率のコーチの責任を少しは問う向きもありましたが「助かってよかった!」と言うものが圧倒的に多く、タイの人達の寛容さが際立ちました。

タイの人は、時間にルーズなイメージがありますが、寛容な社会というのは良いのではないかと思います。日本がギスギスしすぎているのは、時間に厳しすぎるからというのもあるのではないかと思います。

もし、タイの世論が日本の不寛容な世論だったら恐らく日本のマスコミは同調し、こぞって非難したでしょう。


しかし、タイの穏やかな世論に同調するかのように非難する立場を封印して報道していました。普段は口撃的なマスコミも寛容になれる事を証明してくれたのです。

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静岡で中学生が電車にはねられて死亡する事故

タイの遭難事故には全く無関係ですが、この電車の事故で日本人の不寛容さが出てしまったように思います。

7月19日に、静岡県でホームの黄色のラインの内側をスマホを見ながら歩いていた中学生の男子が電車にはねられ、ホームの隙間にはさまれて死亡するという痛ましい事故がありました。この事故に対して、自己責任だという声がネットであがりました。

しかし、自己責任と言ってしまえばそれまでで、進歩がありません。

黄色の線の内側を歩くことが危ないことは小学生でもわかりますが、駅のホームでどれだけたくさんの人身事故が起きているかは小中学生はほとんど知らないと思います。

つまり実感が伴わないのです。大人は、年の功で分かっているだけです。

普通の大人なら、様々な人身事故をニュースで見て知っているので、電車が来ているときに黄色の線の内側なんて歩きませんし、ましてやスマホを見ながらなんて危険なことはしないです。

中学生はニュースなんて普通はみませんし、世の中のことに関心なんてないです。学生時代は、自分が生きている世界が全てではなかったでしょうか。

また、思春期であれば、世の中の当たり前といわれているルールに反抗したくなるものです。

自己責任だという人は、そういった背景も考えていっているのか、私は疑問を感じました。

亡くなったのは非常に悲しいことですし、家族の方は、一生悲しみを抱えて生きていかなければなりません。

このような事故がないように、衝突や転落防止策の設置を進めなければなりません。まだまだ、日本では一部の駅でしか普及していません。

タイの遭難事故から学べること

タイは敬虔(けいけん)な仏教国です。敬虔とは、深く敬って態度をつつしむさまのことをいいますが、最近の日本ではなくなりつつあるように感じます。

弱ってる人、困った人を助けるのは当たり前であると同時に、自分もいつその立場になるかと言う意識をもっています。いわば「他者への配慮を常に忘れない社会」といえましょう。

今回の遭難も非難しないのはこういった意識があればこそでしょう。先ほどの説明から、いつ自分がミスをしてしまい、同じ立場になるか分からないからです。

同じ仏教国なのにちょっとした事にでも不寛容になってしまった日本が見習わなければならない部分でしょう。日本のマスコミも報道の軸足を非難する事から寛容さを持ったものに移して、この変な風潮を変えて欲しいものです。

マスコミだけでなく、ネット民も同じです。よく民度が低い投稿が見られますが、そういった投稿をしていると、結局最後は自分に悪いことが返ってきます。

また、もう1つ大切なことは、起こってしまったことに対するマイナスの思考ではなく、どうすれば2度とこのような事が起こらないだろうか?と言うプラスの意見が大事だと思います。

全員が救出された事を喜ぶ一方で、亡くなったダイバーのご冥福をお祈り申し上げます。

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